サロンワークを経て、2013年からヘア&メイクアップアーティストとして雑誌やカタログを中心に活躍している岩田美香さん。ファッションやジュエリーとリンクしたヘア&メイクの提案や、女性像を際立たせるミニマムなクリエーションにも定評のある岩田さん。そんな彼女のメイクボックスには、どんなアイテムがセットされているのか……。今回は、「仕事でもプライベートでも出番が多い」という、ベージュ&ブラウンのメイクアイテムに注目! 「スキントーンに近い色が好き。ベージュやブラウンは他のカラー以上に色幅があり、色合いに微差がある。それを、肌色やファッションに合わせて選ぶのが楽しいんです」。こだわりのチョイスには、色選びのヒントが満載です!
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落ちにくさも魅力のティント系リップ。
かっこいい系の女性像にメイクすることが多いから、赤みのきいたフェミニンなベージュやパール入りのリップはあまり選びません。最近、ますます出番が増えているのが、マットで落ちにくく、マスクに色移りしないティント系。特にお気に入りが、この3本です。シャネルはきれいなベージュらしいベージュで、フェミニンにならないから好き。ウルトラマットな仕上がりで唇の赤みを消す感じなのに、肌映りが暗くならず、すごく使いやすいです。少しブラウン寄りのNARSはコンサバにならない、マスキュリンな印象のベージュ。この中では一番ツヤやかで、口紅に近い色づき方をします。ディオールは赤みのないブラウンなんだけど、唇にのせると濃い赤リップを塗ったような雰囲気になる不思議な色。ベージュではパンチが足りないときに、よく手がのびる1本です。ただ、唇に染み込むように色づいて、本当に落ちないから、塗り損じないよう注意しています。
■シャネル ルージュ アリュール インク フュージョン 802(生産終了)
■NARS ベルベットリップグライド CAMDEN GIRL
(生産終了)
■パルファン・クリスチャン・ディオール ディオール アディクト ラッカー プランプ 826
(生産終了)
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ちょっと個性的な色で遊べるリップスティック。
ベージュ&ブラウンのリップに関しては、ティント系より口紅タイプのほうが個性的な色選びをしていると思います。お気に入りの3本とも、質感はセミマット。NARSはピンクっぽくてフレッシュに見えるベージュで、この中では一番カジュアルだけど、ガーリーにはならないところが素敵なんです。トム フォードのモーヴベージュは冬服に似合うと思って買った色で、モードなブラックコーデに合わせるのが好き! 紫がかっているのに、顔色が悪くなったりしないのがさすがです。伊勢丹新宿店限定発売だったシャネルのこげ茶は、唇の中央から外側へ指づけでポンポン塗るのが私的お約束。アイメイクはあっさり仕上げ、こげ茶リップをポイントにするのが定番です。濃い色のリップは紫系に傾くとモードになりすぎたりしますが、こげ茶なら怖くも見えず、ダークカラーを楽しめます。
■NARS オーデイシャスリップスティック 5015(生産終了)
■トム フォード ビューティ リップ カラー サテン マット 21
■シャネル ルージュ アリュール 189(生産終了) -
ネイルはマットベージュとクリアブラウンが気分。
トム フォードのベージュがめちゃめちゃ好きで、「ベージュの王様」だと思ってるんです(笑)。色気のあるベージュ、ハンサムなベージュなど、いろんなタイプのベージュがあって、どれも本当に素敵! ネイルにもベージュ系がいくつかありますが、イチ押しはマットなベージュ。ネイルカラーとしては無難なベージュも、質感がマットだからコンサバにはなりません。そして、もう1色おすすめなのが、THREEの赤茶ネイル。見た目よりかなりシアーな発色なので、血豆みたいにならないのがいい。二度塗りでジェルネイルのようなツヤのある仕上がりを楽しめます。クリアなブラウンネイルはニットとの相性がよく、最近、寒くなってきたから出番が急増中。THREEのネイルは爪にやさしいところも好きなポイントです。
■トム フォード ビューティ ネイル ラッカー 02
■THREE ネイルポリッシュ 114