素の魅力を生かしつつ、さり気なく洒落感をプラスするセンスに定評があり、モデルやタレントからも絶大な信頼を寄せられている人気ヘア&メイクアップアーティスト林由香里さん。ファッション誌や美容誌でも活躍し、ビューティトレンドや新作コスメにも精通している林さんのメイクボックスにセットされているものとは……。今回ピックアップしたのは、汗ばむ季節の必需品=ベースメイクの崩れ対策アイテム。「1品プラスするだけで、全然違ってくる」という、頼れる愛用品がこちら!
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ファンデ前後に仕込む崩れ対策ベース。
この3品は、いつもの肌づくりルーティンにプラスするアイテム。使うと使わないとでは、ベースメイクの持ちやテカリ方が全然違います。透明なジェルタイプのベアミネラルは、オイルフリーのサラッとしたテクスチャーが特徴で、下地を塗ったあと、ファンデの前に使います。化粧崩れやテカリを防ぐのはもちろんのこと、肌の凹凸にピタリとフィットするから毛穴レス効果も高い! これまで何回もリピートしている大のお気に入りです。この中で一番肌なじみがよくて軽いのがムーで、うっすら膜感が残るけどベタベタはしない。下地の前後どちらでも使え、テクスチャーが重くないから広範囲に塗ってもOKです。そして、テカリが気になったときに使うのが、携帯に便利なポータブルサイズのフジコ。付属のチップで液をのせた瞬間はウェットなんだけど、指でポンポンとなじませると即サラサラに! あぶらとり効果を発揮しつつ、肌をしっとり潤してもくれるから、テカリオフ用のリタッチアイテムとしてだけでなく、下地として仕込むこともできる優れものです。
■ムー スキンスムーザー 8.5g
■フジコ あぶらとりモバイル 7g
■ベアミネラル プライム タイム 30ml -
崩れにくい肌に仕上がるファンデ&コンシーラー。
崩れにくさを重視するのであれば、ファンデーションはスティックタイプがおすすめ。塗り方にもコツがあって、手の甲に塗ってから指でのばし塗っていくと、厚みが出なくて崩れにくくなります。シュウ ウエムラはサラッとしたソフトマットな肌に仕上がり、コスメデコルテはベタつきとは違うツヤのある肌に。どちらもコンシーラーいらずのカバー力を備えています。ピタッと密着するのにのびがよく、ファンデーションみたいな使い方ができるコンシーラーで肌を仕上げるのも、崩れ防止のひとつの手。ディオールスキンはテクスチャーが柔らかく、ファンデに近い感じ。仕上がりはしっかりカバーされていて、ベタつきません。NARSは固めだけど、肌にのせると意外とのびるので、広範囲にも使いやすいです。どちらも美容液成分がたっぷり入っていて、コンシーラー特有のパサパサした乾燥感がないのがポイント。ベースメイクを崩れにくくするなら、重ねる工程を少なくすることも大事なので、ファンデとコンシーラーの役割を兼ね備えられるものをチョイスしています。
■NARS ソフトマットコンプリートコンシーラー
■パルファン・クリスチャン・ディオール ディオールスキン フォーエヴァー スキン コレクト コンシーラー
■シュウ ウエムラ アンリミテッド ファンデーション スティック SPF21・PA++
■コスメデコルテ ウィークエンド グロウ スティックファンデーション SPF20・PA++ -
崩れにくさがアップする仕上げのパウダー。
崩れにくくしたいなら、ベースメイクの最後にパウダーを使ったほうがいい。この2品はすごく薄づきで、顔全体に塗布しても粉っぽくはなりません。無色のイヴ・サンローランは、よりナチュラルな仕上がりに。パフではなく、ブラシでふんわり塗布します。ポール&ジョーはファンデーションなのですが、本当に薄づきなので、仕上げのパウダーとして活用中。自分好みに色づきを調整しやすいところが気に入っています。最近は肌をあまりツヤツヤさせず、ズバリ素肌を生かすのではなく、手をかけているのに“素肌っぽい”ことが肌づくりのポイント。メイク感がうっすらありつつ、やりすぎてない感じにするのにも、仕上げのパウダーを取り入れるといいと思います。
■イヴ・サンローラン・ボーテ アンクル ド ポー オール アワーズ セッティングパウダー ユニバーサル
■ポール&ジョー ボーテ ヴェール ファンデーション SPF30・PA+++