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映画好きのカルチャーガールなら、誰しも一度はヒロインに憧れて、ヘアやメイクを真似したことはない?! スクリーンの中の彼女た ちは、いつも私たちに勇気をくれる頼もしい存在。今回、そんなメイクの楽しみ方を伝授してくれるのは、パンキッシュなルックスで注目を集めるモデル、Nanami(Instagram:@mys_nanami)。東京で生まれ育ち、大学卒業後からフリーランスでモデル活動を開始。SNSを通じて海外メディアやブランドともやりとりしている彼女は、80~90年代のグランジロックや、大好きな映画のキャラクターに触発されることで、独自のアイデンティティを築いてきたそう。「私がいつも映画でインスパイアされるのは、ちょっと性格悪そうだったり、グレている不良少女(笑)。いまは『ドラゴン・タトゥーの女』の主人公に影響されて、髪を真っ黒に、眉毛も白く染めています」。少し前までは『クローサー』のナタリー・ポートマンに憧れて赤髪を楽しんでいたけれど、いまの気分はとにかくダーク! 真っ黒なマレット風ヘア、不健康そうな囲み目シャドウ、眉なしフェイスで攻めたムードを楽しむのにハマっている。「元がタレ目なので、目もとのメイクは強くしっかりめに。アイラインも跳ね上げて、幼く見えないよう調整しています」
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<左から時計まわりに>ナーズ シングルアイシャドウ 2004N、ナーズ シングルアイシャドウ 2035N、RMK アイブロウジェル、デジャヴュ ラスティンファインクリームペンシル リアルブラック、ベルサイユのばら リキッドアイライナー ブラック、DHC ボリュームマスカラEX ブラック
囲み目にはナーズの2種のブラウンシャドウを使用。「少しグレイがかった絶妙なトーンがお気に入り。まぶたの上下にグラデーションをつくって寝不足な感じを演出します」。リキッドタイプのアイライナーは、上まぶたのキワに細くひいて目尻をハネ上げ。加えて下まぶたの粘膜ぎりぎりに、デジャヴのペンシルでラインを引くのもポイントなんだそう。「DHCのマスカラはカール&ボリュームが長く続くのにじみにくく、朝まで踊る日にもってこい。ブリーチした眉は、RMKのアイブロウマスカラで毛を立ち上がらせて形状をキープ」
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気だるさ満点のアイメイクには、ほどよくツヤのあるマット肌がよく似合う。「肌の赤みをカバーしつつベースメイクは入念に。UV効果&保湿力の高いランコムの下地で肌をトーンアップさせて、ナーズのクッションファンデ&パウダーで仕上げます」。外国人のような彫りの深い顔に近づけるため、さりげなくハイライトやシェーディングを取り入れているのもポイント。「やりすぎは禁物。あくまで自然にがモットー。スティックタイプのハイライターでTゾーンと顎、頬に光を足して、鼻の脇や首もとに陰影をつけて引き締めます」
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<左上から時計まわりに>ナーズ ナチュラルラディアント ロングウェア クッションファンデーション、ナーズ トランスルーセント クリスタル セッティングパウダー、ディオール バックステージ コントゥール パレット 001、ディオール フェイスブラシ、フェンティビューティ マッチスティック スタートラック、ランコム UV エクスペール トーン アップ ローズ、イプサ クリエイティブコンシーラー e
下地、コンシーラー、ファンデ、パウダーと、ベースメイクでもきっちりとプロセスを踏むのがnanami流。「イプサのコンシーラーは目尻の影を消すために使用。ナーズのクッションファンデは、とにかくカバー力がすごい! 赤みを抑えつつ潤いのあるマット肌に仕上げてくれます。パウダーとセットで使うことで、凹凸のないなめらかなツヤマット肌に。フェンティのハイライターは、スティックタイプで使い勝手が抜群! 旅行先でも手軽にお直しできておすすめです」
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もうひとつ彼女のエッジィなムードを印象づけるのが……ザク切りの前髪&襟足長めなショートヘア! ピンタレストで80~90年代の映画やドラマ、当時のスナップ写真などを収集して、オーダーするときの参考にしているそう。「通ってるサロンは表参道のヘブンス。スタイリングするときは、ナカノのグリースのようなジェルを軽く揉み込み、動きとツヤを出しながらパパッと仕上げます」。アイメイクを引き立てるため、リップはヌーディなブラウンをチョイス。目もと同様に唇もマットに抑えながら、バランスをとっているそう。
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<左から時計まわりに>ヴァセリン ペトロリュームジュリー リップ、MAC プレップ プライム リップ、MAC パルダー キス リップステ ィック 312 インパルシブ、ナカノ モデニカ ナチュラル
リップは1色のみで潔く! 最近手に入れたMACの新作は、赤みのない絶妙な発色&マットな質感が気に入り、リピートする予定なのだとか。「ダークなアイメイクのときって、リップは濃すぎても薄すぎてもダメ。これは濃淡の調整がしやすくて、ベージュでもない、ブラウンでもない、本当に絶妙な色でおすすめですね」。使用する前には、ヴァセリンのリップクリームと、MACのプライマーでしっかり潤いを補充。こうすることで、マットなリップをストレスなく使い続けられるそう。
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NANAMI’S RECIPE
・ザク切りバングのマレット風ヘア
・アイラインしっかりの囲み目メイク
・リップはブラウンで主張控えめに